強制わいせつ事案で、速やかな示談により身柄釈放、起訴回避

■ 依頼者:強制性交(強姦)・わいせつ/加害者

■ 相談前
会社員のCさんは、帰宅中の電車内で偶々近くに居合わせた女性の着衣内に手を差し入れ、臀部を触る等の痴漢行為を行い、強制わいせつ罪で現行犯逮捕されました。警察から連絡を受け、Cさん逮捕を知ったCさんの奥様よりご相談を頂きました。

■ 相談後
ご相談を頂いた後、直ちに警察署に赴き、Cさんと接見したところ、罪を認め、被害者への謝罪と被害弁償を希望するとのことでしたので、担当検察官を通して被害者への示談申入れを行い、直ちに示談交渉を開始しました。被害者はCさんを告訴しており、処罰感情は厳しいものがありましたが、早期に示談が成立し、告訴の取消しを得ることができました。これにより、Cさんは10日間の勾留満期前に釈放されるとともに、不起訴処分となり、刑事裁判や前科を回避することができました。
その後、Cさんは職場復帰し、平穏な生活を取り戻しています。

■ 佐藤 絢弁護士からのコメント
強制わいせつ罪は、告訴がなければ起訴することができない親告罪であるため(刑法180条1項)、起訴前に被害者と示談が成立し、告訴を取り消してもらうことができれば起訴されることはなくなりますが(刑事訴訟法237条1項)、逆に、示談が成立しなければ起訴(公判請求)されるケースが殆どです。そのため、強制わいせつ事案で起訴を回避するためには、示談成立に向けた迅速な対応が必要となります。
このような事案では、フットワークが軽く、示談交渉の経験が豊富な弁護士に依頼されることをお勧めいたします。