多数回の侵入盗事案で、保釈許可、執行猶予付き判決

■ 依頼者:窃盗・万引き 加害者

■ 相談前
大学生だったFさんは、友人ら4~5人と一緒に、夜間に人のいない工場等に侵入しては、中の物を持ち去る、といういわゆる侵入盗を繰り返して行っており、ある日、工場の管理者の通報で侵入盗の現場に臨場した警官によって逮捕されました。

■ 相談後
Fさんのご両親よりご相談を頂いた後、直ちに接見し、Fさんより各被害者への謝罪と可能な限りの被害弁償を希望する旨の意向を確認したことから、立件された事件全てについて示談交渉を行うこととしました。Fさんは、20日間の勾留後、建造物侵入及び窃盗
で起訴され、その後、余罪についても追起訴が4件続きましたが、全ての被害者との間で示談を成立させることができました。

また、Fさんが大学に復学できるよう、早期釈放を実現するため、1件目の起訴がなされた時点ですぐに保釈請求を行いました。保釈にあたっては、常習性がある点が不安材料でしたが、Fさんが事件関係者らと接触を図らないこと、各被害者への謝罪と被害弁償の準備ができていること、両親の監督が期待できること等、Fさんに有利な事情を資料を付して丁寧に説明したところ、担当裁判官より保釈金150万円での保釈許可決定を得ることができました。

裁判では、示談関係書類を証拠請求するとともに、Fさんの両親に情状証人として出廷してもらい、今後再犯を起こさないための方策や監督のあり方等についてお話頂きました。
判決は、懲役2年、執行猶予3年の執行猶予付き判決となりました。

■ 佐藤 絢弁護士からのコメント
常習的な犯行の一環として行われた事件であり、被害総額も百数十万円に及んでいたため、執行猶予を確実なものとするためには、各被害者と可能な限り示談を成立させる必要がありました。結果として、全ての被害者との間で示談することができたため、検察官の求刑も、事案に照らしてかなり控えめの懲役2年にとどまり、当初の目標通り、執行猶予付き判決を得ることができました。
刑事手続の早い段階で身柄釈放が実現できたことで、刑事手続に伴う負担感も大きく軽減することができたように思います。